【AI #3】OpenClawの記憶とMEMORY.md — AIが覚えていられる仕組み
💡 この記事について AIアシスタント(OpenClaw/スピカ)との会話を元にした学習記録です。 内容は変更される可能性があるため、実際の開発では公式ドキュメントを確認の上、ご自身の判断でお願いします。
この記事で分かること:
- なぜAIは記憶を失うのか
- OpenClawの記憶システム
- MEMORY.md の役割
- デイリーログの活用
AIは記憶を失う
セブ
スピカ、ちょっと聞いていい? 俺の誕生日、覚えてる?
スピカ AI
9月22日でしょ。
セブ
おっ、正解。じゃあさ、普通のChatGPTとかだと、セッション変わると忘れちゃうよね?
スピカ AI
そうだね。通常のAIチャットはこういう問題がある。
セッション1:「私の誕生日は9/22だよ」
「覚えました!」
セッション2:「私の誕生日いつだっけ?」
「わかりません...」💀
セブ
これがストレスなんだよな。毎回「私は〇〇で、こういう仕事をしていて…」って説明するの面倒。
スピカ AI
OpenClawではそれを「ファイルに書いて覚える」という方法で解決してるよ。
MEMORY.md — 長期記憶
セブ
ファイルに書くってどういうこと?
スピカ AI
MEMORY.mdっていうMarkdownファイルに、大事なことを書いておくの。私は起動するたびにそれを読むから、いつでも「覚えている」状態で会話が始まる。
flowchart LR A["会話で得た情報"] --> B["MEMORY.md に保存"] B --> C["次回起動時に読み込み"] C --> D["覚えている! ✅"]
実際のMEMORY.md
# MEMORY.md
## ユーザーについて
- 名前: セブ
- 誕生日: 9/22
- 好きなこと: 散歩
## プロジェクト
- Star Hopper: ARアプリ
- Cloud Dialect: 英語学習アプリ
## 設定
- VPS: Kagoya
- ブログ: 7sapiens-blog
セブ
へー、プロジェクト名とかVPSの情報も入ってるのか。
スピカ AI
そう。だから「ブログの記事作って」って言われたら、7sapiens-blogのことだなってすぐ分かるの。
セブ
毎回説明しなくていいのは楽だな。
デイリーログ — 短期記憶
セブ
MEMORY.mdが長期記憶なら、「今日やったこと」みたいな短期記憶はどうするの?
スピカ AI
それはデイリーログ。
memory/YYYY-MM-DD.md にその日の出来事を記録するの。workspace/
├── MEMORY.md ← 長期記憶
└── memory/
├── 2026-02-04.md ← 昨日のログ
└── 2026-02-05.md ← 今日のログ
デイリーログの例
# 2026-02-05
## やったこと
- ブログサイト構築
- セキュリティシリーズ完成
- カテゴリタブ実装
## 学んだこと
- Git の仕組み
- Deploy Key の使い方
## 次やること
- 新シリーズ作成
セブ
日記みたいなものか。
スピカ AI
そう。で、デイリーログの中で特に重要なものはMEMORY.mdに「昇格」させるの。
記憶の流れ
セブ
つまり、情報の流れはこうってこと?
スピカ AI
そう、こんな感じ。
flowchart TD
A["会話で得た情報"] --> B{"重要?"}
B -->|"はい"| C["MEMORY.md に追加"]
B -->|"いいえ"| D["デイリーログに記録"]
E["定期的に"] --> F["デイリーログを振り返り"]
F --> G["重要なものを MEMORY.md へ昇格"]
セブ
重要度で振り分けてるんだな。全部覚えようとしたらパンクするもんな。
スピカ AI
人間の脳と同じだよね。短期記憶と長期記憶を分けて管理する。
記憶の検索
セブ
過去の情報を探したいときはどうするの?「前に話したあのプロジェクトなんだっけ?」みたいな。
スピカ AI
memory_searchっていう仕組みがあるよ。
flowchart LR A["質問"] --> B["memory_search"] B --> C["MEMORY.md を検索"] B --> D["デイリーログを検索"] C --> E["結果を返す"] D --> E
スピカ AI
MEMORY.mdとデイリーログ両方を横断検索できるから、「いつ話したか分からないけどあの話」みたいなのも見つかるよ。
使い方のコツ
セブ
記憶機能を上手く使うコツはある?
スピカ AI
3つあるよ。
1. 重要なことは明示的に
スピカ AI
「これ覚えておいて」「MEMORY.mdに追加して」って明示的に言うと確実。
2. 定期的に整理
スピカ AI
「MEMORY.mdを見せて」「古い情報を整理して」って言えば、私が整理するよ。
3. デイリーログを活用
スピカ AI
「今日やったことをまとめて」って言えば自動でログを作れるの。
セブ
振り返りにも使えるのは便利だな。
プライバシーの注意点
セブ
ひとつ気になるんだけど、MEMORY.mdに個人情報を書いて大丈夫なの?
スピカ AI
いい質問。気をつけるべきことが3つある。
| 注意点 | 対策 |
|---|---|
| グループチャット | 読み込まない設定を推奨 |
| 機密情報 | パスワード等は書かない |
| 共有環境 | アクセス権を管理する |
スピカ AI
基本的にMEMORY.mdはプライベートなファイルとして扱うこと。グループチャットで他の人の前で個人情報を読み上げちゃうのはNGだからね。
まとめ
| 要素 | 役割 | 更新頻度 |
|---|---|---|
| MEMORY.md | 長期記憶 | 重要なとき |
| デイリーログ | 短期記憶 | 毎日 |
| memory_search | 検索 | 必要なとき |
セブ
要するに、ファイルに書くことでAIが「覚えていられる」ようになるんだな。
スピカ AI
そう。人間でいうメモ帳みたいなもの。書いておけば忘れない。次回はマルチエージェントについて話そう。複数のAIが協力する仕組みだよ。
シリーズ目次
- OpenClawとは?
- スキルとは?
- 記憶とMEMORY.md ← 今ここ
- マルチエージェントAI
- AIエージェント時代の個人開発戦略
- OpenClaw入門:7つのMDファイル